ふぐの皮にはコラーゲンが多く含まれています。コラーゲン(膠原質)は動物の結合組織の基礎となる蛋白質ですから、これを食べると身体の強化に役立ち、つやのある髪、澄んだ瞳をつくるといわれます。そのため化粧品の製造にも応用されています。
またコラーゲンは消化吸収もよく、他の栄養分を長く体内に引き止めておくという効果もあります。このように皮は良質の蛋白質であるコラーゲンを多く含み、栄養的にも優れた食品だといえます。
ちなみにコラーゲンは普通の状態では繊維状であるため水に溶けないのですが、加熱すると分解し、ゼラチンとなって水に溶ける性質を持っています。これを冷やしゼリー状に固めるとふぐの煮こごりができるのです。 |